音楽業界ではCDが売れないと嘆いているようですが、これは必然の流れなのかもしれません。握手券とか悪くいうつもりはありませんが、フィジカルリリースはプラスアルファがなければ手にとってもらえなくなりますよね。
まだ調べてませんがサブスクリプションサービスで聴いた音楽は製作者の懐にいくらか入るのでしょうか。だとしたら既にCDで持っている音源でもサブスクリプションサービスで聴けば更に製作者が潤うことになると思うのですが。違ってますかね。
9日は去年も受験したコーヒー鑑定士の講義を受けるために臨時休業させていただきます。今年も生豆鑑定を受験するのですが、去年は試験に落ちたとはいえ、今までの道のりで一番充実した講義でした。自分が今行っている仕事の核をなす部分をブラッシュアップできる機会なんてそうありません。この一年間はこの検定のことを念頭に置いて仕事をしてきました。かといって今年で合格できる自信はありませんが、今から楽しみで仕方ありません。
そして10日は所用により・・・いや、この際白状しましょう。父親の具合がよろしくありません。今年に入ってから入退院を繰り返しており現在も入院中です。そのためこのところ病院から呼び出しが多く、どうしても開店時間を変更せざるを得ません。ここに書くことで心配を掛けちゃうのもどうなんだろうと思いましたが、このブログのページビューから推測してさほど読まれている形跡がなく、コアな方が見ているだけのようなので、近況というか事情説明をさせていただきました。わたしは元気です。
さて、【今月の珈琲・10%OFF】はニカラグア カサブランカ農園 ラ・コパ DF/PNです。以前ニカラグアのカサブランカ農園を取り扱っておりました。その時の記事があるのでよかったら参考までにどうぞ。今回のカサブランカ農園は同じ農園といえど完全に別物です。この農園はニカラグアでも1,2を争う大農園なんだそうです。エスメラルダ農園なんかと一緒で、区画ごとにそれぞれ名前がつけられており味が違うようです。栽培されている品種が違ったり、土壌自体が違ったりと理由はあるのでしょう。
今回のラ・コパと呼ばれる区画は高品質コーヒーを栽培する区画なんだそうです。その品質の良いコーヒーを手をかけて精選することで、一般品と比べてより味が変わっていくということになります。
その精選については商品名の最後に略している「DF/PN」です。PNはここで何度か説明しているパルプドナチュラルの略ですね。DFはドライファーメンテーションという聞き慣れない言葉。さて、いったいなんのことでしょう。参考資料を引用します。
収穫したチェリーをパルパーにかけて発酵槽に入れます。ただし水はためずにドライな状態で自然発酵工程を進め、その後約2晩かけてゆっくり酵素反応を進めます。最後に水洗いせず、アフリカンベッドで乾燥させます。「パルパーにかけて発酵槽に入れる」ということは果肉を除去しただけということなので、ミューシレージが残ったまま発酵行程を経て「水洗いせず乾燥」するのですから、ほぼほぼハニープロセスじゃないですか。コスタリカとかでよくあるアレですよ。そうなんです、だから今までのカサブランカ農園より甘みが強いんです。更に店主の大好きなアフリカンベッドでの乾燥ですから甘みは増すばかり。酸もいわゆるフルーツ感のある酸ではなく、プラムのような若干発酵系の酸など複合的な酸で味に立体感があります。ただ、店頭ではこんなに長々と説明できないので一言「最近のスペシャリティコーヒーらしいコーヒー」と伝えています。
で、コーヒーの話はまだ終わりません。【今月の珈琲セット・15%OFF】のセットブレンドは久し振りに新しいブレンドを作ってみました。先月軽くお知らせしたブラジル、コロンビア、インドネシア、ケニアの国土に赤道が通っている原産国のコーヒーをブレンドしました。だからといって特に意味はないのですが、こういったコンセプトが先にあると作っていて面白いんです。スパイシーなインドネシア(マンデリン)と、ケニアの芳醇な酸味がうまく絡まりあったコーヒーになっています。今のところセットのみの販売ですが、ご興味のある方はぜひお試しください。