特に意図したワケではありませんが、前回の更新から間隔が空いていることに気づいて慌てて更新。いや、なんか、あの記事の後が空いていると失意のドン底にいるかと思われるような気がしまして。まったくそんなことはありませんのでどうかご安心を。
メルマガも発行せずに最近は何をやってるかといいますと、毎日の業務の間を縫って新しいプライスカードを作っております。現行のプライスカードでは「酸味」「苦味」「甘味」「ボディ」「バランス」の五項目だったのですが、この数年間に得た知識を総動員して十項目にしてみました。項目があり過ぎてわかりづらくなる可能性も否定できませんが、酸味とか苦味といった表層的な部分だけではないコーヒーを選ぶ楽しみが伝わればと思っております。
十項目というとSCAA(米国スペシャルティコーヒー協会)のグレーディングを想像されるかと思いますが、そちらとは違う(もちろん参考にはしてます)当店独自のグレーディングの数値ですので誤解なきように。
余談ではありますが、十項目中で最後まで入れるか悩んだ項目が「苦味」でした。SCAAだろうとSCAJだろうとJCQAだろうと、評点に「苦味」が入っている団体はありません。けれどもウチは小売店なので購入する方にとって苦味の有無はマストだろうと思い加えました。ただ苦味を点数化するとさして良くないコーヒーの評点が高くなる傾向にあるので、他の部分を辛く採点しています。
更に余談。今回から「酸味」は有無ではなく「酸味の質」を評点します。この数字が高いから酸味が強いということではありません。経験上、酸味の感じ方の強弱は個人差が大きいのでグレーディングには反映させません。強いて言うなら「酸味の質」と「フレーバー」の評点が高いものは酸味を感じやすいかと思われます。あまり酸味にこだわらずコーヒーを選んでもらえれば幸いです。